インド奮闘記4

アウランガバードに着いてエローラに行った日。
巧妙な運転手に翻弄されたのと
観光地でのあまりにもひつこいポストカード売りに
そして元からあまり体調が良くなかったのもあって
ホテルに帰ってかなり沈んだ。


肉体的、精神的にかなり疲れ果てた。
エローラの遺跡は素晴らしかったけど
インドに来る前からの緊張、着いてからの
インド人の絡みにそうとう心はやられてた。
何を信じれば?と


ふらふらな足取りの中何かお腹に入れないとと
駅前をぶらぶらする。


チャイ(インドミルクティー)の屋台があった。
インドに着てから一度ムンバイで強引に
売リつけられた5ルピー(約10円)のチャイを一度飲んだけど
ぬるくて味も薄くていまいちやった。



このチャイ屋には雰囲気があるおじさんがいた。
なんだか信頼できる気がしてチャイを頼んだ。
自信満々に出されたそのチャイは
本当に美味しかった。濃いくて甘くあたたかい。
おれの沈んでいた心を一気に浮きあがらせてくれた。
インドそう悪くないと思えた。
「VERY GOOD!!」って言ったら
そら当然だろ?って顔して、誇らしげやった。


おじさんとこのチャイが好きでここに通った。


この3ルピーのチャイの味とおじさんの顔は忘れられないな〜